最近、よく思う「在る」ということ。
Being ただ、在る・・・。
今日の実践の時、「それって『受け入れること』と『手放すこと』と同じ意味だな~」と感じました。
西洋的なものの捉え方と、東洋的な捉え方の違いを表す言葉とも言えます。
西洋では、物事を理解する時、「疑問、分析、推論」という手順を踏み、
東洋では、「受容、観察、経験」だと言われることがあります。
「正常」の捉え方も違います。
西洋では、大多数の人に共通するものが基準(いわゆる正常)であり、東洋では正常とは個人個人で異なるものとされます。
ヨーガを医療と結ぶ・・・をコンセプトに医師として活動していますが、この違いが補完医療としてヨーガが効果的であることに繋がっていると感じます。
相手をありのままに見ること。
提供者側の「こうあるべき・・・」は、たんなるエゴかも知れません。
あらかじめ問診などで「こんな状態かな?」と予測を立てても、直接お会いする時には、その少し前の状態とはすでに変化しているかも知れません。
そして、「してあげる、してあげたい。」という思いを手放すこと・・・。
やるべきことは、相手の状態をありのままに感じ、相手が必要としていることで自分が出来ることを、ただ提供するだけです。
その結果は、提供者側の手の中にはありません。
結果(見返り)を期待せずに、ただ行うこと。
その人の中の、バランスの取れた状態に戻ろうとする力をサポートするだけです。
治る時には、その人の内側の力で治っていく。
西洋的な治療を否定するわけでは全くありません。レスキュー的に必要な時に必要な分だけ使うことで、無駄なエネルギー浪費をせずにすみますから、賢く使うことも大切です。
からだは、こころをどこに向けるか・・・で、大きく変化します。
こころをどこに繋ぎとめるか・・・。
同じ状況に対して、ポジティブに捉えるのか、ネガティブに捉えるのかは、私たちの手の中にあります。
ティワリジがよく言われるたとえ話ですが、グラスの真ん中まで水が入っている場合に、
半分まで水が入っている・・・と見るか、
半分しか水が入っていない・・・と見るか。
病気の診断を受けても、予想された経過(予後)よりも、ずっと長生きされる方がいらっしゃいます。
その方々は、皆、感謝の気持ちを常に持っているように思います。そして、その一日を迎えられたことに感謝する・・・。
Come and Go
来るものはまた、去っていく。
例外なく、全てのものがそうであるという事実…。
その事実を受け入れること。
受け入れることは、諦めることではありません…。
9月に初来日されるSwami Anubhavananda師がおっしゃった言葉を最後にご紹介しましょう。
“Every day is a new day.” (毎日が新しい日)
スワミジは、毎週のように移動し、世界中でティーチングをされています。今年のスケジュールも、昨年末に、隙間なくビッチリと埋まっていました。(来日は、アジアの他の訪問をキャンセルしての実現でした。感謝)
ある生徒がスワミジに尋ねたそうです。
「そんなに一日も休まずに働いて、疲れることはないのですか?」と。
その時に、スワミジが答えたのが、
「毎日が、私にとって新しい日。目が覚めるということは、生まれ変わったのと同じことなんだよ。寝る時にその一生を終えて、朝、生まれ変わる。だから、生まれたことに感謝してその日にすべきことをただやる・・・だけ。たまたまそれが切れ間なく続いているだけ。」
今日で、「からだとこころの平和バトン」としてのブログが終わります。
ヒロさんから頂いたものを、ただ受け入れて、次の方に渡す(手放す)。
流れに身を任せることは、とても心地よく、視野が開ける感じがしました。
3日間有難うございました。
次のブログで、バトンを渡すお二人のご紹介をさせていただきますね。
よろしくお願いいたします。