2017年9月淡路島リトリートレポート(前編)

By 2017-09-22 Blog, Retreat No Comments

9月16日~18日に淡路島で開催した、アーユルヴェーダとヨーガのリトリート。
今回は、インドのカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所からアーユルヴェーダ医師であるドクター・ジャガディッシュを日本にお招きし、脈診&カウンセリングとレクチャーをしていただきました。
4回のレクチャーのテーマは、アーユルヴェーダの基礎となる五元素(具現化されたもの全てを構成する5つの要素)について。最後に五元素に基づくドーシャ(ヒトの構成要素でもある五元素を組み合わせ、生命エネルギーを3つの構成要素としてまとめた概念)についてお話していただきました。

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今回私は、脈診とカウンセリングの際の通訳と、夕方のハタヨーガクラスだけを担当させていただきました。レクチャーの通訳は、東京でサトヴィックアーユルヴェーダスクールを主宰されていらっしゃる佐藤眞紀子先生にお願い致しました。佐藤先生にご担当いただいたことで、ジャガディッシュ先生の内側から湧き上がってくる言葉をしっかりと参加された皆さんにお届けすることが出来ました。私自身も、ジャガディッシュ先生の言葉をただ「感じる」ことに集中出来、とてもリラックスして学ぶことが出来ました。佐藤先生に心より感謝申し上げます。

ドクター・ジャガディッシュのレクチャー・スタイルはとてもユニークです。
まず、予め準備をするということはしません。笑

インドのコースでジャガディッシュ先生の通訳をさせて頂いたとき、私の中で、先生の言葉をそのまま伝え切れていない感覚が強く、ジャガディッシュ先生に予め何を話すか教えて欲しい、とお願いしたことがありました。
そのときの返事は、
「自分にも何を話すか分からない。」

そのインドでのエピソード。
レクチャーの開始直前に、ドクターから呼ばれたことがありました。
「準備をするから、来なさい。」と。
「やった~。」と喜んで、小走りにドクターについて行くと、サマーディ(歴代のスワミジのお墓)に到着。お参りして一緒に祈り、その後、丘の上のドゥルガー寺院へお参りに。私の心の中は、「あ~、レクチャーの時間に遅れる~」と落ち着かなかったのですが、その時にドクターに言われました。
「繋がりを感じながら話しなさい。自分の感覚を信じて、それが合っているとか間違っているとかは考えなくて良いから。感じたままに話しなさい。私たちの間には信頼があるから大丈夫だ。」

何を話したら良いのかは、自分がその場に立って、聴く人の状態(年齢や経験の有無など)を感じて、繋がった時に自然に自分の内側から溢れてくるものだとドクターは仰います。
今回の淡路島リトリートでも、そのスタイルは貫かれました。

「今」に「生」がある、とドクター・ジャガディッシュは仰います。
過去にも未来にもスペース(空)はない。今だけに存在すると。

アーユルヴェーダとヨーガを実践することは、スペースを感じることです。言い換えれば「今」に在るということ。今に在ることで、繋がりを感じることが出来ます。繋がることで理解するのが、アーユルヴェーダでありヨーガだと、今回もレクチャーを通じて教えて下さいました。

「繋がる」ことによって、自分の状態をありのままに感じることが出来るようになります。自分の状態に気付けないことが、心身のバランスの乱れを作り出します。気付けるようになるまで待っていると、心身のアンバランスを直すことが出来ず、病気の状態を作ってしまう・・・。だからアーユルヴェーダは、ドクターがアドバイスをして、その人がバランスの取れた状態に近づくことをサポートしていきます。

アーユルヴェーダだけでなく、全ての治療に共通することですが、ストレスなく気楽にやることが出来て初めて最大限の効果が得られます。また、一般的な「理想的なやり方」は、必ずしも各個人の理想と同じとは限らない、ということにも配慮する必要があります。
時間(年齢、季節、1日の時間帯など)、持って生まれた性質(プラクルティ)、現時点での身体の状態や心の状態(ヴィクリティ)によって、どうアレンジしたらその人が一番ストレスなく開始出来るかを「感じて」アーユルヴェーダのアドバイス(処方)がなされます。
だから、その処方はアドバイスを受けた人の変化(成長、変化する環境や外的刺激に対する自分の反応の仕方など)によっても、脈診を受けるたびに変わっていきます。

まずは肉体的な「体」を感じ、自分自身の状態をありのままに感じて、何が自分の中で心地よく感じるのかを体感し(Sensuality)、その状態に自分を常においておけるように整える(Connection)。そうすることによって、常に満たされた平和な状態に「在る」ことが出来るようになります。この後半の実践に必要なのがヨーガの実践です。
平和な感覚であり続けること、満たされた感覚でいられること、時間に囚われてプレッシャーを自分にかけず、重さではなく軽さのなかで流れを感じること・・・。
それが自分の中に自信を生み出します。自分を信じられることは、強さをもたらします。

最初はアドバイスが必要な方も多いでしょう。
でもそれが全てではない。
自分で判断出来るようになり、真の強さを養うための道具、自立を促す手段として、ヨーガがあります。

ヨーガについては、次のレポートで書こうと思います。

ドクターからのカウンセリングで処方されたことを実践するためのセルフケア講座も、皆さん、楽しんで下さったようです。(担当:カセドラル主宰 萬典子)
自分を整えるためのセルフケアは、楽しんで続けられることが一番大切ですから、彼女の楽しいクラスはアーユルヴェーダのイメージを心地よいものにしてくれたのではないでしょうか。
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レポート後編につづく