2017年9月淡路島リトリートレポート(後編)

By 2017-09-25 Blog, Retreat No Comments

(最後にドクター・ジャガディッシュからの一言があります。お見逃し無く。)

今回の淡路島リトリートでは、朝ヨーガを京都テラスヨーガスタジオ主宰の松川明広さん(アキさん)にお願いし、私は夕方のクラスを担当させて頂きました。
アキさんも、2年前にカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所で、私がオーガナイズした2週間のプラーナーヤ-マ・コースに参加してくださっていて、そこで学んだ伝統的なヨーガを、ご自分のスタイルに取り入れてクラスをインストラクションしてくれました。皆さん、とてもリラックスしてクラスを楽しんで下さったようです。私ももちろん参加して、朝の「極上のリラックスタイム」を味わわせて頂きました。笑
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アーサナのクラスを担当するときは、よく言っていることですが、上手くポーズを取ることや、「出来る」「出来ない」はあまり問題ではありません。自分の心がそのように判断していると気づくことの方が大切です。その思考の背景には、感情の動きがあり、そのまた背景には身体の感覚の変化があります。自分の身体を使って、感覚器官を働かせ、それによって動く感情と思考に気づくこと。それは、自分のためだけでなく、人間関係も改善してくれます。自分の体感覚を養うことは、自分ではない他者の感情や、状態にありのままに気づく能力を養うことになっていると、脳科学的に説明されます。感情移入して相手の悲しみや痛みに巻き込まれてしまうことなく、慈しみの心や態度、平等心を働かせるために必要な能力を養うとも言えます。
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レポートの前編でもお伝えしました。
まずは肉体的な「体」を感じ、自分自身の状態をありのままに感じて、何が自分の中で心地よく感じるのかを体感し(Sensuality)、その状態に自分を常においておけるように整える(Connection)。その状態に在るために、何が必要かを自分自身で感じとり、実践していく・・・。それによって、常に満たされた平和な状態に「在る」ことが出来るようになる。
この全ての過程に必要かつ役に立つのが、ヨーガの実践です。

自分の確かな体感覚から気づいたことは、自分の中に自信を生み出します。自分を信じられることは、強さをもたらします。今回の脈診でも、「強さを養いなさい」とアドバイスされていた方が多かったように思います。その強さのベースを養ってくれるのが、ヨーガなのです。

ヨーガは、ボトムアップ。
体で感じたことから必要なことを自ら知り、それに対して何をすべきかを考え実行していくという、感覚器官から思考への流れ。トップダウンでは見えないことが沢山ある、とGRACE(医療従事者の燃え尽きを防ぐプログラム)でも学びました。自分で「こうだ」という思い込みが、目を曇らせるからです。(GRACEについては、リトリートの時にお配りした小冊子「病・老い・成長」を支えるすべてのひとのために、をお読み下さい。)これは、ジャガディッシュ先生の言う「準備をしない」ということにも繋がるように思います。

ヨーガもアーユルヴェーダも、そしてGRACEをはじめとした医療も、全てはヒトの心と身体の平穏をもたらすためにある・・・。ジャガディッシュ先生の教えを通じて、今まで学んできたことが自分の中で統合されていくような感覚を覚えました。

リトリートでお伝えしたアーサナや呼吸のテクニックは、シンプルなものばかりです。何か一つでも覚えているものがあったら、どうか続けてみて下さい。そして、シンプルなヨーガのテクニックを、一つ一つの日常動作の中にも、応用してみて下さい。そうすることで、本来の自分の心地よい状態を常に保つことが出来るようになると思います。それを繰り返し実践することで、外に影響されない本来の自分が持つ満たされた幸せな感覚が感じられるようになっていく。(これが、ドクター・ジャガディッシュのレクチャーで何度も出てきたSpiritualityだと思います。)

ヨーガとは、他者のスペースを尊重し、自分を信じる能力を養い、自立していくための強さを与えてくれる道具。それを深く感じた、今回の淡路島リトリートでした。

ジャガディッシュ先生は「これをしなければならない。」という相手を支配するようなやり方ではなく、こうしたら楽になりますよ、という相手のスペースに敬意を払うアドバイスをしてくださいました。自分の中に備わっているいろいろな可能性に気づき、それを興味深くワクワクしながら探求していく。それがアーユルヴェーダであり、探求するための実践的なやり方を教えてくれるのがヨーガだと思います。

今回、このような内容に興味を持って下さった方は、是非プラーナーヤ-マ集中講座にご参加下さい。プラーナーヤーマだけでなく、幸せになるための科学としてのヨーガとアーユルヴェーダ全般を、プラーナーヤーマを軸にお伝えしていく講座内容になっています。(ご不明な点は、お問い合せ下さい。詳細はこちらから。)

私がこの10年間、カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所のティワリジから学んだことを、アーサナのエッセンスを基礎として、プラーナーヤーマを通じてお伝えします。

私がお伝えしきれないことは、インドで直接先生から学んでください。そのためのサポートも致します。(来年3月開催のインドコースについては、10月初旬に告知を開始致します。今しばらくお待ち下さい。)

ヨーガとアーユルヴェーダの実践者として、そして現代医学を実践する医師として、これから私が出来ることをしっかりと意識し、提供していきたいと思っています。

(おまけ:観光編)
淡路島リトリートの後は、京都と北陸にご案内しました。
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最後に、ドクター・ジャガディッシュがインドに帰る直前の9月20日に、関西国際空港で私に話して下さった言葉を皆さんにお伝えします。
「アーユルヴェーダとは、外側から足りないものを補いつつ(補った後に取り除くことも含め)身体面をサポートしていくためのものです。身体を整えた上で、自分の内側から湧き上がってくるものをしっかりと変容させていくのがヨーガといえます。だから、この2つは物質的な身体から、心や感情を超えたスピリチュアルなレベルにヒトを変容させていくために、どちらも必要な科学なのです。」
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