補完代替医療としてのヨーガ
医療従事者の方々へ
知っていただきたいこと
医療現場とヨーガ:統合医療に向けてできること
高度医療の恩恵と、現代医療が抱える新たな課題
西洋医学の進歩は、数多くの命を救い、難治とされてきた疾患に対しても治療の選択肢を提供できる時代となりました。日本の医療水準は世界的にも非常に高く、恵まれた医療環境のもとで多くの成果が上がっています。
しかしながら、そうした中で、現代医療の枠組みでは十分に対応しきれない課題も浮かび上がってきています。
不定愁訴・スピリチュアルペインへのアプローチ不足
たとえば、不定愁訴(検査値に異常はなく、診断がつかないにもかかわらず、つらさを抱える症状)を訴えて医療機関を訪れる方々が増加していること、あるいは終末期医療や緩和ケアの現場で求められる“スピリチュアルペイン”へのケアが、未だ十分に機能していない現状があることは、多くの医療従事者が日々実感しておられるのではないでしょうか。
予防医療と統合医療へのニーズの高まり
また、日本の医療費は今や国家予算の大きな割合を占めており、予防医療・ヘルスプロモーションへのニーズは今後さらに高まっていくと考えられます。
現在の医学は、臓器別・疾患別の専門性を極める一方で、個々の患者を全人的にとらえる統合的視点が求められています。
人間全体を見つめ直す医療の時代へ
WHOの健康の定義にもあるように、身体的な健康のみならず、精神的・社会的、さらにはスピリチュアルな側面に至るまでを含めた「人間全体」としての健康が重視される時代に入っています。
ヨーガの本質:身体・心・魂をつなぐ実践
生き方の哲学から脳神経科学まで
伝統的なヨーガは、人間を「身体・心・魂(意識)」の統合体としてとらえ、その全体のバランスを整えることを目的とした実践体系です。
単なる身体運動としてのヨーガではなく、「人としての在り方(ヤマ・ニヤマ)」に始まり、「ポーズの練習(アーサナ)」を通じた運動療法と心理療法の両側面、「呼吸法(プラーナーヤーマ)」による自律神経系へのアプローチ、「瞑想(ダーラナ・ディヤーナ・サマーディ)」を通じた脳機能・情動制御まで、段階的かつ包括的に心身に働きかける体系なのです。
これらの実践は、医学的・神経科学的にもその効果が注目されつつあります。
チャンドラの取り組み:科学と伝統をつなぐ架け橋として
医療従事者に信頼されるヨーガの情報発信
チャンドラでは、こうした伝統的なヨーガの智慧を、医療従事者にも信頼いただける形で、科学的・医学的知見と照らし合わせながら提供することを大切にしています。
「すべての人が、より健やかに、自分らしく生きられるために」
私たちは、医療現場の一助となる新しい視点としてのヨーガを、共に考えていきたいと願っています。
活動実績・監修・メディア
お問い合わせ
講演・クラス開催のご相談は
こちらよりお問い合わせください。