バトン形式でお送りしているプラーナーヤーマ・コースレポートです。
11日目の様子は久喜伸晃さんが担当してくださいます。
東京でアーユルヴェーダセラピストをしてます、久喜伸晃です。素子先生とは昨年出会ったばかり、プラーナヤーマ実践者としては駆け出しで、カイヴァリヤダーマを訪れたのも初めてです。
今回は、新人実践者の視点で朝のプラーナヤーマのプラクティスの様子をお届けできればと思います。
6時のクリヤを終えて、7時からプラーナヤーマのプラクティスは始まります。
昼間は暑いのですが、朝はかなり寒く、皆さん厚着です。皆でいつものサハナババトゥのチャンティングをしてスタートです。気持ちが入ります。
まずは、ティワリジのガイドとともに、トラタクというクリヤの一種でもある瞑想のテクニックを行います。写真はロウソクに火をともす素子先生。優しい笑顔が素敵です。
ろうそくの炎を、涙が出るまで、まばたきをせずに見つめます。涙が出たら、目を閉じてまぶたの裏に映る残像を見つめていきます。自分としてはトラタクは集中しやすく、うまくはまると、心がシーンと静まる水面のようになります。
トラタクの後はオームカーラ、皆でオームのチャンティングを繰り返します。オームのチャンティングが、静まった心の水面に、波紋のように次々と広がるような感覚。チャンティングが終わったあとも、バイブレーションの余韻が残り、その中に浸っているのは宇宙的な心地よさが感じられます。
それから、準備のエクササイズです。
ウディヤナバンダ、アグニサーラと、お馴染みのエクササイズを坦々と行っていきます。
自分自身の成果のひとつとしてですが、今回のコースで、カパラバティやジャランダラバンダが力を抜いて柔らかく出来るようになってきたことを感じています。
そして、プラーナヤーマのテクニック。メニューは、日によって少しずつ異なりますが、バストリカ、シータリ、ウジャイ等のテクニックを行っていきます。
ラウンド数を数え、呼吸に集中していきます。
単純なことなのですが、僕にはこれがなかなか難しい。まず、数が正確に数えられない。ふと気が緩むと、カウントが分からなくなってしまっていることもしばしば。そしてリラックスしてくると、眠たくなってしまいます(´ω`)
さらにはプラーナヤーマとは、関係ない思考が入りこみ、今日の三時のフルーツはなんだろな?とか、今日はブログ担当だけど何を書こうかな?とか、しまいには昔好きだった人のことが頭をよぎったり。煩悩だらけです。アーユルヴェーダ医、Dr. ジャガディッシュの笑顔と「考えるな、感じろ」という言葉が思い出されるのです。
おしまいはマントラチャンティングで締めくくります。まだ覚えられてないのですが、音に身を委ねるととても気持ちがよいものです。言葉の意味がわからなくてもマントラの種類によって感じる印象はそれぞれ異なり、これがマントラのエネルギーかな?何てことを思ったりします。
「センキューベリーマッチ!ナマステ~!」と、あたたかい笑顔と優しい声をかけてくださるティワリジ。そのバイブレーションに、感謝の念がわいてきます。
毎朝のプラーナヤーマの実践はこのように取り組まれています。ブログを通じて、現地での実践のようすを感じていただけたでしょうか?
僕自身のプラーナヤーマの実践は、なかなか集中ができない状態で、ああ、これが素子先生が言うモンキーマインドかな。と、自分自身の、全くニローダ出来ていない、チッタブリッティをしっかり体験して感じております。
進歩がないなと思っていたのですが、いつの間にか、とても心が穏やかになっていたことに気がつきました。パンチャカルマ、健康的な食事、規則正しい生活、優しい人々との触れあいなど、満たされた環境によるところもあるでしょうが、プラーナヤーマから得られた効果なのかもしれません。
残りわずかになりましたが、頭の中のおしゃべりに巻き込まれず、少しでもプラーナヤーマを感じられるように、明日も真摯に実践に取り組みたいと思います。
ちなみに今日の三時のフルーツはバナナでした)^o^(
ナマステ~(^^)
久喜伸晃