講師プロフィール

齊藤 素子 医療従事者の方へ

医師、医学博士、全米ヨガアライアンス300時間認定ヨーガセラピスト、 全米ヨガアライアンス500時間認定ヨガインストラクター、 アーユルヴェーダ・ライフスタイルカウンセラー

富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業後、第2外科(消化器外科・乳腺外科)に入局。大学の関連病院で約17年間、臨床医として癌に対する治療を中心に経験を積んできました。24時間、ほぼ毎日オンコールというストレスフルな生活を送っていた中、2006年3月にアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガに出会う。

2006年9月 1週間の夏休みを利用してYoga Thailandを訪れて以来、ほぼ年に2回、Yoga Thailand (現Samahita Retreat)を訪れ、Paul Dallaghanとその師であるShri O.P. Tiwariからプラーナーヤーマ(呼吸法)を、Paulからアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガを学ぶ。日々の臨床の中で現代医療の偏りや限界を感じ始めた頃、自分自身がアーサナと特にプラーナーヤーマの実践によってストレスが確実に軽減されていること、自分の心の安定が得られるようになってきたことを実感し、それを患者ケアに活かせないだろうかと考え始める。セラピーやライフスタイルとしてのヨーガに興味を持つようになる。

2008年 日本アーユルヴェーダ・スクールにてインドの伝承医学であるアーユルヴェーダ・ライフスタイル・カウンセラーの資格を取得。同年富山大学の医局を退局し、カリフォルニアのAnanda Seva Missionにて全米ヨガアライアンス認定300時間のヨーガセラピストの資格を取得。その後、マタニティーヨーガ、陰ヨーガ、ヨーガニードラ(Richard MillerによるiRest Level 1)他、さまざまな医療的なアプローチに通じるヨーガのトレーニングを受けました。

2009年4月 福井県の病院で常勤医として勤務を再開し、健康診断でのカウンセリングや、内視鏡検査施行時のリラクゼーションとして、呼吸法などを伝え始める。

2011年
3月 Samahita Retreatにてティーチャー・トレーニングを受けている最中に東日本大震災が発生。すでに参加が決まっていたそのトレーニングの直後に開催されるTiwarijiのプラーナーヤーマ・リトリートでプラーナーヤーマは自己免疫能を上げる効果があるとTiwarijiから再度聴き、震災によって心に傷を負った多くの日本人のためにヨーガの教えが必ず支えになると確信し、Tiwarijiに日本に来てくださるよう手紙を手渡す。結果、そのリトリートの間に来日が決定。
4月 福井県福井市西木田にヨガスタジオ・チャンドラをオープン。
10月 Samahita Retreatにて、全米ヨガアライアンス認定500時間のヨガインストラクターの資格を取得。

2012年
4月 Tiwariji来日の準備として、東京、富山、名古屋など各都市で、プラーナーヤーマのワークショップを開催。
同年7月に初めてコラボでワークショップを開催し、その後定期的に一緒にクラスをする機会に恵まれました。
11月 インドのカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所でTiwarijiによるプラーナーヤーマ中級コースに参加。将来的に西洋医学的な医療と、ヨーガセラピーを含む統合的なケアを合わせたものを提供したいと考えるようになる。

2013年
4月 常勤医師としての病院勤務を一旦終え、学ぶための時間を優先。
5月 Tiwarijiをチャンドラにお迎えし、プラーナーヤーマ・コースを開催。現在に至るまで、福井県内の病院で乳がん患者さんを対象としたヨーガクラスを開催している他、日本各地でプラーナーヤーマのワークショップ、実践クラスを開催。
11月~12月 再びカイヴァリヤダーマを訪れ、プラーナーヤーマの上級コースへの参加とティーチャー・トレーニングに参加。

2014年
1月 日本人グループのためのTiwarijiによるプラーナーヤーマ・コース第1回を、カイヴァリヤダーマで開催。その後も定期的にカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所を訪れ、自分自身の学びを深めるよう努める。
12月 カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所と正式に協力関係を結ぶ。

2015年
1月 カイヴァリヤダーマの全面的な協力の元、「腰痛緩和コース」、「ティワリジから学ぶプラーナーヤーマ・コース」「パンチャカルマコース」の3コースを連続して開催。

今後も、カイヴァリヤダーマの伝える伝統的なヨーガを真摯に学び、それを日本の皆様にそのままお伝え出来るよう努めて参ります。そして、医学的な知識とヨーガの経験を融合した、セラピー的なヨーガの実践をお伝え出来たらと願っています。

医療従事者の方へ

補完代替医療としてのヨーガ

医療従事者の方々へ知っていただきたいこと

西洋医学の進歩は、多くの人々の命を救い、難治と言われていた病気を含む多くの疾患が治癒や症状の軽減を得られる時代になりました。 その中で、日本の医療水準は、世界的に見ても非常に高いと言えましょう。 恵まれた医療環境の中で、新たに浮き彫りとなっている問題もあります。 近年特に増えている、不定愁訴(検査をしても、異常値や異常な部位が特定出来ず、診断がつかない症状の総称)を訴えて医療機関を訪れる人々に対する医療的なサポートや、終末期医療を含む緩和医療は、現時点で十分に機能しているとは言い難い現状にあると思います。 日本経済においては、医療費の増加が問題となっており、予防医学のさらなる充実が望まれ、その需要が高まっている時期とも言えましょう。

現在の医学の主流は、臓器別の医療です。WHOの健康の定義にも謳われているように、一人の人間として身体だけでなく、精神面を中心とした心の健康、そしてスピリチュアルなレベルでの健やかさを含む統合的な医療が求められている時代でもあります。 ヨーガでは、人間を身体だけでなく、心と魂レベルの複合体として、全てのバランスをとることを目指して実践を行います。 身体的なエクササイズだけでなく、人としての在り方を基礎として、呼吸を利用した自律神経調整法や、集中や瞑想のテクニックによる脳のトレーニングをすることで、心を整え、人間本来の健やかな状態を目指すもの、それがヨーガ哲学です。 伝統的なヨーガの心の在り方、実践方法を、医学的・科学的な根拠に基づきお伝えすること、全ての人の健康のために努めること、それがチャンドラの使命だと考えています。

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