今日は、チャンドラ5周年イベント初日でした。
まずは、金沢赤十字病院副院長の外科医師・西村元一先生をお迎えしての講演会から。
最初に「がん」に関する一般的なお話をしていただいた後、がんと診断された時に
それとどう向き合うか、
何をしたらいいのか、
治療中、退院後にどんなことが役に立つのか、
など、先生自身の経験から、分かりやすくお話して下さいました。
「がん」が、死を意識するきっかけになるということ。
そして、これからの人生をどう生きるかを考えるきっかけになること・・・。
それがCancer Gift
先生が今、一番精力的に取り組まれていることは「金沢マギー」という「場」を提供することです。
知(相談・がんに関する学び)・食(生活文化・役割の再発見)・空間(仲間の存在)の3つが揃ったスペース作り。
近い将来、その計画が実現するだろうと感じました。それは、時代のニーズに合ったものだと思うから・・・。
講演会の後、参加者の方々からの沢山の質問に、先生は丁寧に答えてくださいました。
兵庫からこの講演会のために来て下さった、患者会の方も、医療関係者であり患者であるという立場から、とても興味深いコメントをしてくださいました。
「安心感がある」とは、自分の思い通りにものごとが運んで感じるものだと。
ただ、がんに罹ってみて、自分の思い通りにならないのが人生だと分かるのだ・・・と。
誰もが、限りある命をもって、この世に生を受けます。
長いか短いかに関わらず、残された時間にどれだけの思い出を作るか、大切な人とどんな時間を作っていくのか。
そして、自分の心にどれだけ正直に向き合っていくことが出来るのか、ということもとても深い意味を持つと思います。正直であるためには、自分に対する慈しみと平等心が必要だと思うから。
人に対するふるまいは、自分に対する想いが映し出されると感じます。全ては自分のフィルターを介して五感で受け取るものだから。
ものごとをありのままに見ること。
五感で受け取った情報にマインドで色づけして振り回されることがないように。
これがヨーガの目指すことです。
5周年を迎え、これからのチャンドラとしての活動の方向性が明確になり、そちらの方向に背中を押して貰えたような講演会でした。
西村先生、参加してくださった皆様、本当に有難うございました。