5日間のサイレントリトリートでの気づきから_MBSR講師養成講座受講生として

By 2022-03-02 Blog, Retreat No Comments

初日と2日目に自分の中で思い出された記憶。
それは、決して心地よいものではありませんでした。

しかし、
座る実践の間、
その記憶に囚われてしまった・・・というよりも、
その瞬間瞬間に
その身体の感覚が生々しくそこにあり、
感情をありありと「今」体験している、
過去ではない体験を今の《私》がしている・・・
ということに気づきました。

そして
リトリートで講師の先生方からガイドをいただきながら、
安心できる場で仲間たちと実践を続けることを通じて、
「手放す」という意味を今まで誤解していたことに気づきました。
「抑圧」していただけではないか・・・と。

リトリート中の座る実践中に過去の【私】に出会った《私》は、
その【私】に、
「目の前から消えて」と突き放すことは出来なかった・・・。
そうすれば、
その時の【私】が求めていたことで手に入らなかったことを
《私》自身が過去の【私】にしてしまうことになると気づいたから・・・。

その強烈な感情や体感覚の中で
《私》が平等心を保ち、
過去の経験に引きずり込まれずに済んだ大きな力は、
今、この瞬間の呼吸に繋がっている、という実践そのものでした。

呼吸に意識を柔らかく向けて実践を続けながら、
【私】という、過去の経験に直面している幼かったころの自分にも優しく寄り添いながら、
でも、近づきすぎず離れすぎずの距離感を大切にしながら
ただその場に在る、ということをしていました。
振り返ってみれば・・・ですが。

そして、いつの間にか
【私】の気配は心の中からなくなっていました。

その感覚や感情が今この瞬間ここにある、
ということをありのまま受け入れ
許し
評価判断せずに
ただそれと共にいる・・・ということ。
それが「手放す」ということではないかな?と・・・。

その気づきがあって、
「マインドフルネスには敵や邪魔は一切ない」
ということを繰り返し伝えてくださった講師のお二人の言葉の意味が
すっと抵抗なく心に染み入って、
暗い感覚に引き込まれそうな昨今の状況の中で、
一筋の光が差し込むのを感じました・・・。

今回のリトリート中に
私の中に強烈な印象を残した出来事を
備忘録として書かせていただきました。

自分の役目について
静かに、でも何か確かなものが、心の奥から表面に湧き上がってきている今・・・。

ゆっくりと咀嚼し消化して、行動に繋げたいと思います。

感謝と共に。