今日の福井赤十字病院での「おもいでなサロン」
(毎週火曜、14時~15時半、先進中央棟 1階 メディカルサロンにて開催)
常連さんと初めての方、7名の方が参加してくださいました。
身体を動かしながら、お話して…の1時間。
実は、その後に話しかけて下さる方が少なくないため、時間を延長して1時間半の定期イベントになっています。
最初に相談員や看護師が参加される皆さんにお話を伺って、今日のクラスで聞きたい内容、症状などをホワイトボードに書いてから、クラスを始めています。
ご自身がガンで闘病中の方、ガンではない疾患で治療中の方、家族内での問題でストレスを抱えている方、がん患者さんのご家族の方、いろいろな方がサロンに来てくださるため、お話の内容と実践内容はその時によって様々です。
今日は身体を動かした後、腕を骨折して身体を動かせないため見学のみ希望してその場にいらした方も参加していただき、ボディースキャンという瞑想のテクニックに続いて視覚化というイメージを使ったリラクゼーションを体感していただきました。
終わって感想を聞くと、皆さん、「途中で少し眠ったようだ」「森の中に実際に行ったように感じた」「鳥の鳴き声が聞こえた」など、そのリラックス効果を感じて下さったようです。
テクニックはとても簡単です。誰もが意識を向ける方向を整えれば、そのような状態にどこでもいつでも、どんな状態であってもなりうる…と言うこと。
終わった時に質問が出ました。
「抗がん剤治療中、気分の浮き沈みや、気力がなくなったりすることがあります。そんな時はどうしたらいいのでしょうか?」
どんな質問も、状況は違っていても多くの方に共通する部分があると思います。
現にそのことについて説明させていただいた時も、その場の雰囲気に何か一つのまとまりを感じていました。
一通りお話し終えた時、その方が言って下さいました。
「身体も心も辛い今だから、1週間に一度のこの時間が大事に思えるんだ…。」と。
そう思って下さる方がお一人でもいらっしゃる…ということの有難さ。おもいでなサロンを企画した時の想いが、少しずつ届き始めたのかもしれません。
昨日、福井赤十字病院がん診療センター主催の講演会で、金沢赤十字病院副院長の西村元一先生がおっしゃっていた Cancer Giftという言葉についても少しお話させていただきました。
まだまだ手さぐりではありますが、真摯に向き合い、寄り添える場を提供できたらと願っています。
福井赤十字病院での「おもいでなサロン」
次回は、3月8日(火)14時~15時半の開催です。
是非、お気軽にいらしてくださいませ。