福井看護協会での講演会を終えて Yoga Lecture @ Fukui Nursing Association

今日は、福井看護協会で講演会をさせていただきました。
2016看護の日記念大会の記念講演として選んだテーマは、
「健康に生きるとは ~癒しのためのヨーガ哲学」
参加されていたのは、看護学生さん、看護師さん、一般の方など。年齢も学生さんからご高齢の方々まで幅広く、その時点で、話の流れを天に任せました。笑

今回、私にしては珍しく、スライドを準備しました。
あらかじめ決めたお話をするのは、皆さんのニーズとずれるような感じがしたので、話の流れに任せて使うことにして、スライドの順番はお構いなしで、話に関係するものをランダムに映し出しながらの講演になりました。

blue sky
(この青空と雲の写真もマインドフルネスの説明で使いました。笑) 

実践を多めにして、お話は少なくして・・・と思っていたので、準備したスライドは8枚。終わってみると、ほとんどお話になってしまいました。少し実践を入れてお話した内容を体感していただきながら、皆さんの反応を見ながら気づいたら10分超過。質問を頂いてさらに10分延長。失礼いたしました。

先日、セミナーで学んできたGRACEのことも関連付けてお話しましたが、この概念は、本当に素晴らしくまとまっていて、看護を提供する時の軸となるものを意識するのにとても分かりやすく使いやすいと、再確認する機会でもありました。

いつも「おもいでなサロン」に来て下さる患者さんが最後に質問してくださったのですが、がん経験者の方の言葉はとても深くて、私自身、いつも気付きと学びを頂いています。

人生の大先輩であり、「がん経験」という面ではエキスパートである患者さんに対して、私が出来ることは何なのか・・・。
それは、ヨーガの師から学んできた 物事の捉え方、向き合い方を共有させていただいて、その方自身の気付きをサポートすることだけだな・・・と感じます。
その中で、医師としての経験と知識を使って、お一人お一人に向き合っていく。

ニャーナムードラ
学ぶときの「智慧の印(ニャーナ・ムードラ)」という手の形があります。
この象徴する意味は、
“I know only this much.” 「私はこれっぽっちしか知りません。」
知るべきこと、知りたいことは、まだまだ沢山ある・・・という謙虚な学びの姿勢を表しているものです。
“Not knowing”
GRACEの概念の創始者、Joan老師は、患者さんに接する時の態度で大事なのが、「知らない」ことを知ること・・・と言われます。
それと共通する考えだな・・・と感じます。

医療従事者の方や看護学生さん、患者さん、一般のご高齢の方々など、普段はヨーガに親しみのない方々にヨーガのお話をさせていただけることは、私にとって「喜び」だということを、今日あらためて感じました。
ヨーガは、特別なものではなく、幸せに生きるための道具でしかありません。
それを上手に生活の中に取り入れ、「今、この瞬間」に幸せを感じられるような感覚を養うこと。
そんなことが、今日お会いした方々に届いていたらいいな・・・と思います。

参加された方から依頼を頂き、9月1日にも、福井市内で医療関係者向けに講演会をすることになりました。次は、実践中心です。笑

火曜日は午後2時~3時に、福井赤十字病院のメディカルサロンで、ヨーガの実践と今日のようなお話をしています。
「おもいでなサロン」の5月開催日は、17日と31日です。(24日はありません。)参加費は無料ですので、どうぞお気軽にいらしてください。その時間内、出入り自由です。

5月20日~27日にアメリカのサンタフェで、Being with Dying「死にゆく人と共にあること」という緩和ケアの医療従事者向けプログラムに参加してきます。

Being With Dying


来月からの講座では、そこで学んだことで自分の中に落とし込めたことを、講座の中でシェアさせていただこうと思っています。
私自身、このタイミングで学べることにワクワクしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

という訳で、水曜に福井を出発しますが、準備・・・これからです。汗
がんばろう~。