今日の病院ヨーガ&バガヴァッド・ギータのテーマ:Identity Crisis

今日は福井赤十字病院で開催する、月1回の「(女性限定)がんサバイバーのためのヨーガセラピークラス」でした。
入院患者さんも含め22名のご参加を頂きました。
いつもと同じように、最初に皆さんのお悩みを伺って、それに対する対処法を入れ込みながら、前半は椅子に座って、後半はマットを使ってヨーガを体験して頂きました。

このクラスでは、いつも伝統的なヨーガの基本的なテクニック(向き合う態度)を説明しながら身体を動かし呼吸を感じて頂きます。それがなぜ効果に繋がるかも適宜説明しつつクラスを進めていきますので、初めての方も納得しながら「ヨーガ」を体感していただけたのではないでしょうか。

今朝、目が覚めたときに、自分の中でハッと気づいたことがありました。
久しぶりに頭の中でパズルのピースがしかるべき位置にはまり込む音「パチパチパチ」がいつもより多く聞こえたような気がしました。笑
今日のクラスで、それをお話出来るタイミングが来れば良いなと思ったのですが、最後に来た~!

今年最初にムンバイでスワミ・アヌバヴァナンダ先生から聞いたバガヴァッド・ギータの解釈の大きなテーマにも関わる内容・・・。
主人公のアルジュナは、なぜこれ以上ないくらいの苦悩に打ちのめされたのか。
Identity Crisis
ごく単純に表現すると、「自分の役割を見失うこと。なすべきことを見間違うこと。」
正しいことを言っても、それが間違った文脈でなされれば、間違いになる。すなわち苦しみの原因になる・・・ということ。
その時に向き合うべきものに集中せず、違う場面で必要なことに囚われつつ今の状況で悶々としていれば、それは自分の役割を見失っていることになる。
バガヴァッド・ギータは究極の状況で描かれていますが、同じような小さな状況は日常生活に溢れています。
何を意味しているのか、それが癌治療にどのように関わるのか、私たちが日常の中でなぜ心の働きに巻き込まれて苦悩するのか、そんなことをアヌバヴァナンダ先生の解釈を基に、ちょっとだけお話させて頂きました。
ムンバイでの講話、予想以上に自分の中で大きな気づきのきっかけになっていたようです。
ご参加下さった皆様、有難うございました。

来月は、2月3日(日)10時~11時半に開催です。
「(女性限定)がんサバイバーのためのヨーガセラピークラス」
会場:福井赤十字病院 栄養管理棟3階 講堂
(時間外入り口からお入りになると、会場までの案内が出ています。矢印に沿ってお進みください。)
予約は不要、参加費無料です。
どうぞお時間がある方はご参加ください。