インドに来てから3週間以上経ちました。
カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所に4日ほど滞在した後、ワゴリ(プネ)のアーユルヴェーダの病院に予想外の入院(苦笑)を約1週間、そして1週間ヨーガ講師としてパンチャカルマ・ツアーのサポート。そして、またカイヴァリヤダーマに戻ってきました。
この期間中、特に何かを深く学んだり、新しい知識を得たりということはなかったのですが、「人としてどう在るか」というヨーガでもアーユルヴェーダでも(人生においても)最も大切なものをいろいろな形で見せつけられた3週間でした。
ヨーガの講座で以前からお伝えしていることですが、心(考え、言葉)は簡単に嘘をつきますが(これは他人に対して、というだけでなく自分も時に騙されます)身体は嘘をつきません。
たとえば、プラーナーヤーマを教えていると、相手の内面の変化が手に取るように良く分かります。それは自分の実践の積み重ねがあってこそだということが、今回、ティワリジの観察力や直感力の鋭さから再確認出来ました。
ヤマ(人に対してどう振る舞うか)という、ヨーガの基本は簡単なようでとても難しいものだと、ある先生がレクチャーの中でおっしゃいました。
中でも「サティヤ(真実)」がとても大切だと。
これは「嘘をつかない」というだけでなく、「真実を受け入れる」という意味でもあります。
この表現がとても新鮮で、今の自分にはいろいろな物事を理解する上で、本当に納得出来る説明でした。
真摯に、謙虚に、その受け継がれた伝統に敬意を持って繰り返し実践を続けること。
それによってゆっくりと育まれる揺るぎない信頼関係は、本当に安心出来るものであり、自分の在り方に自信を与えてくれます。
来週から始まる瞑想リトリートと、プラーナーヤーマ・コースに日本から生徒さん方をお迎えする準備が整ってきているのを実感しています。スケジュールも、カイヴァリヤダーマの受け入れ体制も、そして私自身の心と体も。