Mantra~深淵なヨーガの学び

By 2017-05-29 Blog No Comments

昨日は、京都でマントラのワークショップに参加してきました。数日前にSNSで目にしたシェアの投稿で知ったこの講座。なぜか直感で、「行く!」と決めて、密かに準備し(笑)日帰りで京都に行ってきました。

講師は、Retreat Space Noah’s Arkを主宰されているお二人、NaoさんとKomayoさんです。

私は、マントラについて、実はほとんど教えてもらったことがありません。
同じように発音しなさい。とだけ言われ、それ以外は「勉強しなさい」とも言われませんでした。私が「本気でマントラを学びたい」と思っていなかったこと、準備が出来ていなかったことが、ティワリジには見えていたのでしょう。(笑)
概念的には、この10年間、講義を受けている間にいろいろな知識を、ティワリジをはじめ多くの先生方が教えてくださいました。それは、ヨーガの要素として、マントラはとても大切なものだから、それ抜きで話を進めることが難しいことが多々あるからです。でも、ヨーガすべてに言えることですが、「実践ありき」であって、Intellectual understandingにとどまる間は、それを理解したとは言えません。
そんな、知らないなりになんとか同じ音を出そうと試みて10年経った私が(笑)、昨日初めて、一つ一つの発音の仕方を教えてもらい、体を使って実践しました。
昨日の講座の最後の方で、数分だけですが正しい発音に近いチャンティングをしたとき、全く違う感覚があり、驚き感動しました。
そして、10年間、この感覚を得る機会を無駄にしてきたのか!と思ったら、なんだかもったいない感覚になりました。
でも、それがあったから、昨日、その違いに強烈に気づけたということです。

体感覚や、ハートの奥で感じたものなので、言葉にはならないのですが、強いて言えば、『なんとも言えない「繋がり」の感覚』です。
そして、知識として学んできたことが、正確な発音に触れたことで腑に落ちたことがいくつかありました。

自分の苦手な部分も、ちゃんと表に出て、笑えました。
でも、そんな苦手なことと、表向き同じようなことを皆さんに提供しているとも言えます。

何が違うのか?

それは「自分」というエゴの感覚の有無だと気づきました。
健全なSelflessnessは、しっかりと「自分(アスミタ)」のことも感じながら、その上で、それを超えたもので行為を行います。
それを支えてくれているのは、師との繋がりであると気づきました。それが感じられるから、なんの不安も感じずにそこに在ることが出来る。「自分(アハンカーラ)」を出す必要がない、安心感。その中で、「自分」という感覚を超えた部分で、「自分らしさ(アスミタ)」をそっと付け加えていくことの安らぎの感覚。
アハンカーラとアスミタに関しては→こちら

ティワリジは、生徒の準備が出来たときに、それに見合うだけのことを与えてくれます。決して急かすようなことはしないですし、無理に与えようとはしません。
そして、生徒が手を伸ばせば、そこに必要な物を与えてくれ、助けが必要であれば手を引いて引き上げてくれたりします。
一番大切な物は、目立ちたがり屋のエゴで隠されて、見えにくい状態にあると感じます。無くなってしまってからその有り難さに気づくことが多い・・・。そして、身近に感じていればいるほど、目の前が曇って、その存在そのものや、その価値に気づくことが出来なくなることがあります。
そうなる前に、その有り難さに気づくことが出来て良かった。
ティワリジに質問したいこと、学びたいことが、また一つ明確になりました。手を伸ばせば届く距離に師が待っていてくださることは、かけがえのない宝物です。

Tiwariji& fire

そして、ほんの少しではあるけれど、私が師であるティワリジから与えていただいたことを、何も変えずにそのまま他の方に伝えていくことが、自分のなすべきことだと感じました。
ハタヨーガとしてだけでなく、医療の中でも。
最近感じていた、伝えることに対する迷いが、吹っ切れた気がしました。昨日のワークショップに参加して、本当に良かった。

来月の淡路島のリトリートでは、プラーナーヤ-マの実践を中心にスケジュールが組まれていますが、お伝えしたいことは、「幸せに生きるための実践哲学としてのヨーガ」です。

ヨーガの経験の有無は問いません。体が動きにくい状態でも、出来るヨーガがあります。だから私は、病院の中でこそヨーガの本質に近いことをお伝えしたいのだと思います。そして、実際に受け取ってくださる方が、ヨーガの本質を実践しているのを見て、やりがいと感動を覚えています。そんな経験も含めて、リトリートでは皆さんに向き合っていこうと思っています。

テクニックにとどまらないヨーガの実践。
ずっと一緒に過ごすリトリートだからこそ、お伝えできることがあります。
講座以外の過ごし方のヒントになることや、気づきのきっかけになることを、ティワリジの言葉を通して皆さんにお伝えできたらと思っています。
ヨーガの実践を長年続けてこられた方も、ティワリジから学べるヨーガに触れていただけたらと思います。自分自身に向き合い、気づきのきっかけとなる時間と場になるよう、心を込めて向き合わせていただきます。

実践のみの参加も大歓迎です。
講座もそうですが、本当の学びや気づきは、自分の中から湧き上がってくるものですから・・・。
そんな時間をご一緒に出来ることを楽しみにしています。

P.S. 気づいたら、先週金曜もダフネさんのキルタンの通訳で、音とバクティ・ヨーガについて教えてもらったばかりでした。自分にとって、今はそんなタイミングなんだな、と感じました